私が好きなものと似合うものは違うんじゃないですか?

モデルをやめた後は、ウエディングドレスのレンタルするブライダルサロンを開いておりました。
当時は、バブリーで、みーんな大きなティアラやかすみ草を頭に付けていた時代。
おや?思いあたるふしがありますか?笑
モデル時代、たくさんのウエディングドレスも着させていただいて、いろんなコーディネートも見てきました。
立ち居振る舞いだけでなく、その経験を花嫁さんにアドバイスすることが出来るのではないかと考えてサロンを開いたのです。
接客をしているときに、よく言われたのがタイトルの言葉。
「好きなものと、似合うものは違うんじゃないですか?」
ほとんどの人が、初めてのドレス選び。
好きなドレスはなんとなくわかっても、似合うドレスはわからないというわけです。
私は25ansウエディングで何度もコーディネートページや、立ち居振る舞いなどの特集を
担当させていただき、そこでもこの話はよく書きます。
確かに、好きなドレスと似合うドレスが違うことはあります。
似合うドレスというのは、私という第3者から見れば、ということですが。
接客をしていると、すごくカッコいい感じだから、モード感のあるドレスが似合うなぁ、と思っていたら、その人はまるで違う可愛いドレスを選ぶこともある。
では、その彼女は私が似合うと思うモード系のドレスを着るべきなのか?
私は、そうは思わないのです。
披露宴という場の約半分は初対面の方々。
お披露目という場で自分らしくあることはとても大切。
可愛いドレスを好きと思うことは、その人の内面を表していると思うのです。
それは、大切にすべき"らしさ”でもあります。
でも、もちろん周りからも素敵と言われたい。
なので、髪型やアクセサリーでカッコいい外見とマッチするコーディネートをするのです。
これって、何もウエディングドレスだけの話ではないかもしれないですよね。
普段のお洋服も好きなものと似合うものは、ひょっとしたら違うかもしれない。
特に、年齢を重ねるにつれ、1つ間違えるとイタイことになっちゃう。
「いやぁーん、これカワイイ〜!!」と言いながら
「待てよ!待てよ!大丈夫なのか?本当にこれはアリなのか?」
と自問自答することも多々あり、、、(^_^;)
出来ることなら、イタイのは避けたいと思うし、今の自分に似合うものを探したいとは思うけれど、究極、とどのつまりは、やっぱり好きなものを着て良いんじゃないかな、と思っております。
着てみて「案外いいかも」と思えたら、それなりに似合っているんだと思うのです。
誰しも似合ってないと感じるものを好きとは思わない。
何を着るかは自己表現のひとつ。
好きな服を着ることで"らしさ”が見えていいんじゃないかなぁ、と思うのです。
パリコレクション ソニアリキエル
モデルはデザイナーが似合うと思う服を
あてがわれるので、自分らしいと思えるものが当ることもあれば、
えっ?ってことも。笑